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2012年03月31日

予算作成の目的と方法その2

今日は、朴念仁です。


前回は予算作成の目的についてでしたが、要約すると

目的−1
儲け=必要利益を獲得するための経営戦略を立案する。

目的−2
それぞれの製品や工事から、確実な儲けを得る。

目的−3
予実対比で進捗状況を追いかけ、必ず儲け=必要利益を獲得する。

と言うことでした。

詳細は、予算作成の目的と方法その1をご覧ください。


さて、今回は予算作成の方法です。

予算は、それぞれ工夫して作成していると思います。
しかし、外してはいけない二つのツボがあるのですね。

一つは、損益計算書を変動損益計算書に置き換える。
二つは、いきなり詳細予算を作成しない。


さて、変動損益計算書を作成するにあたり
損益計算書の費用を、変動費と固定費に分ける必要があります。

費用分解の方法ですが
電気料金などは基本料金が固定費で、使用料金が変動費
給料も基本給は固定費、残業代は変動費
などと分解しても良いのですが、煩雑な割にそれほど意味がないので
材料仕入れ、外注費、部品購入費、資材費、商品仕入を変動費とし、
場合によっては、運賃などを変動費として加えるくらいで良いのではないでしょうか。

その他はすべて固定費とする簡便法をお勧めいたします。


ところで、変動損益計算書エクセルで作成しますが
損益計算書の費用科目にフラグを立てて(変動費はV、固定費はFなど)
SUMIF関数を用いれば一発で集計できます。

エクセル関数が苦手であったり、面倒ならば
簡単に変動損益計算書が作成できるプログラムを【ここをクリック】して、お使いください。


さて、変動損益計算書が作成できたら、概略予算を作成します。
概略予算は
1)売上高
2)変動費
3)固定費
がどのようになれば、
自社の必要利益を獲得できるのか、シミュレーションを繰り返します。



必要利益を獲得するとは
【必要利益>借入金返済額+納税額−減価償却費】
になる状態を意味しています。

予算は、必ず上記の結果にならなければなりません。
ここをはずした予算作成は、
資金繰りに苦しみ、自己資本を低下させる経営
になってしまいます。


さて、例えば概略予算作成にあたり
売上高・変動費・固定費を単純に前年比○○%増とか、○○円増で決定するのは、
あまり好ましい方法ではありません。
と言うか、考え方が完全に間違えています。


そこで、予算作成の要素について説明します。
1)数量増減
  受注数・販売数増減ですが、変動費はこれに連動して増減します。
  これだけは、変動比率は一定で、限界利益率も変わりません

2)販売価格増減・改定(値上げ・値下げ)
  販売価格の増減は、受注数・販売数に大きく影響します。
  また、増減率に応じで、変動比率が変わり、限界利益率が増減します

3)変動費価格(仕入単価や外注単価など)の増減
  変動費価格の増減は、変動比率が変化するので、限界利益率も増減します

4)客単価の増減
  業種(店舗での販売など)によっては、客単価の増減を予算化します。
  この増減は、変動比率が変化するので、限界利益率も増減します
  なお、客単価を予算化する場合は、
  顧客数・購入頻度を把握しておく必要があります。
  つまり、売上高=顧客数×平均単価×購入頻度(来店頻度)ですね。

5)固定費の増減
  概略予算ですから、大雑把な固定費の増減を決定します。
  固定費の増減は、限界利益と無関係です。
  経常利益だけが変化することになります

以上を繰り返しシミュレーションして
必ず【必要利益>借入金返済額+納税額−減価償却費】
になるような概略予算を作成します。

その後、科目別の詳細予算作成し、本予算とします。

ここまでのことも予算作成ツール【ここをクリック】を利用すれば簡単に実行可能です。


さて、予算作成はここで終わりではありません。

ここからは、経営計画書となりますが
部門別や店舗別予算、商品別販売数量予算、あるいは担当者別予算
に落とし込んでいく必要があります。

そして、予算達成には、実績管理が必要となります。
それぞれの進捗状況を厳しく管理し、必要利益を獲得し、健全経営を目指します。

付け加えますが
予算は、経営戦略と一体であることは、言うまでもありません。


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posted by 朴念仁 at 09:54| Comment(0) | 中小企業経営全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月24日

予算作成の目的と方法その1

今日は、朴念仁です。


先ずは、予算作成の三つの目的についてお話したいと思います。

その前に
経営戦略について、簡単に触れておきたいと思います。

経営戦略とは
@企業が将来に向かってあるべき姿は何かを明確にする
A経営の考え方を明確にする
B他社に対する自社の優位を確立する

ことなのです。

つまり
「儲けるための目的・理由を明確にする」
ことが、経営戦略立案の意味と言えるでしょう。

もし、経営戦略がなければ
「儲けるための目的も理由も分からないので、儲けることができない」
と言うことになってしまいますね。

しかし、経営戦略で儲けるための目的・理由を明確にしたくても
いくら儲けて良いのか分からなければ、戦略も立案する術がないというものです。



そこで大切になってくるのが予算作成なのです。
予算作成で、あなたの会社の儲けを明確にしなければなりません。

ところが、儲けは決算書に記されている利益ではありません。

そうすると、どれほど決算書を眺めていても、
いくら儲けて良いのか一向に分かりません。


拙ブログで何度もお伝えしていますが
儲けとは、すなわち必要利益のことです。

【必要利益>借入金返済額+納税額−減価償却費】となるような予算を作成し、
儲け=必要利益を獲得するための経営戦略を立案する。
これが、予算作成の第一の目的です。



次に、製造業や現場工事業など原価計算が必要な場合
加工単価販売管理費割当額を算出する必要があります。

これらは、前期や過去の決算書がベースになるのではなく
儲け=必要利益を満たす予算がベースになります。

もし、儲かっていない過去の決算をベースに、
・加工単価や販売管理費割当額を算出し
・原価計算をして
・販売価格を決定しても
儲かるはずがありません。

予算作成の第二の目的は
それぞれの製品や工事から、確実な儲けを得ることです。



儲かる予算が作成され、経営戦略で儲けるための目的・理由が明確になれば
儲けるために、予算を達成させる必要があります。

予算は戦略が数値化されたものであるので
予算の進捗状況をチェックして、戦略が実現できているかどうか確認します。

もし、予算が未達成であれば
儲けを獲得するために、経営戦略の点検を行います。

予算作成の第三の目的は
予実対比で進捗状況を追いかけ、必ず儲け=必要利益を獲得するためです。



以上の三つが予算作成の目的ですが、
これを可能にするためには、合理的な予算作成が必要になります。
特に、必要利益を知ることは、企業経営の第一歩でもあります。

なお、必要利益を算出できる予算と合理的な原価計算、経営戦略立案方法は、
【ここをクリック】していただけばご説明しています。



今回は、予算作成の目的についてでしたが、
次回は予算作成方法や手順についてお話したいと思います。


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posted by 朴念仁 at 18:15| Comment(0) | 中小企業経営全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

利益はなぜ必要か

今日は、朴念仁です。


利益はなぜ必要か
とても漠然とした問いに思われるでしょうか?

こんな問いかけをさせていただくのは、
利益の意味を正しく理解しておくことが、
企業経営の一丁目一番地である
と思うからです。


さて、単に利益といっても、
1)売上総利益
2)営業利益
3)経常利益
4)税引前当期純利益
5)当期純利益
と、損益計算書に表示されています。

また、変動損益計算書では、限界利益という利益があります。

それでは、「儲かっていますか?」と尋ねられたら、
このうちの、どの利益のことを尋ねられているのでしょうか?
あるいは、「黒字になっていれば儲かっている」と言えるのでしょうか?


実は、損益計算書上の利益には、
企業の本当の利益=必要利益が表示されていません。
どの利益も、儲けを言い表していないのです。


儲けがあるとは、
【必要利益>借入金返済額+納税額−減価償却費】

となっている時、初めて言うことができるのです。

例え黒字経営であっても、上記の公式を満たしていない限り
企業は儲かっているとは言えません。

必要利益を満たしていれば、内部留保が増加します。
例えば毎期、必要利益を獲得できなければ、
内部留保が減少し続け、やがて債務超過に陥ってしまいます。


それでは、なぜ内部留保を充実させる必要があるのでしょうか?

内部留保の増加ができないと、
次の投資に回るお金を蓄えることができないのです。


次の投資は、借入金で賄えば良いのですか?
しかし、新たな借入金を調達すれば、
返済額が増加し、より大きい必要利益が求められます。



こう考えると
「利益はなぜ必要か」の答えは、
「利益は内部留保を充実させ、さらなる投資のために必要である」
と言うことになります。


そのために、自社の必要利益の額を正しく認識しておく必要があります。

とは言っても、
【必要利益>借入金返済額+納税額−減価償却費】
なので、

1)借入金返済額が増減すれば
2)売上高が増減し、納税額が増減すれば
3)設備投資や、年度が変わり減価償却費が増減すれば
必要利益が増減してしまいます。

企業経営の第一歩は、
先ず、変化する必要利益を、的確に計算することから始めなければなりません。

なお、簡単に必要利益を計算する方法は、【こちらをクリック】していただけばご説明しています。

さて、こう考えてくると、企業経営の目的も、利益を獲得することではなく
「企業経営の目的は次なる投資」と言えるのではないでしょうか。
そして、これを成長経営と言うのだと思います。


最初に申し上げました。

利益の意味を正しく理解しておくことが、企業経営の一丁目一番地です。

そして、儲かる経営、必要利益を獲得できるために
経営戦略を立案し、経営計画を策定し、自社を成長経営に導くことが
社長の責任であると思うのです。


簡単管理会計の最速・最強ツール9+1こちらから
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posted by 朴念仁 at 07:31| Comment(0) | 中小企業経営全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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