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2011年01月08日

日本で商売、フィリピンで商売、何が違う

今日は、朴念仁です。


一昨日、カバナツアンにあるモールに出かけました。

朴念仁、髭が濃いので髭剃りの替刃が欲しくて出かけたんです。


おっと、在庫がありません。

朴念仁「いつ頃入荷」
店員 「分からない」
朴念仁「取り寄せて」
店員 「できない」
朴念仁「何で」
店員 「本部が勝手に決めて送ってくるが、店では発注できない」
朴念仁「?????」

てな、ことがありました。


このお店、薬、美容関連商品を品揃えしている、ワトソンと言う
フィリピンでは有名なナショナル・チェーンなんですよ。


さて、このことで日比の商売の違いを指摘したいのではありません。


「日本で商売、フィリピンで商売、何が違う」の答えは、

付加価値の絶対値

であると思うんです。


付加価値の計算式は
日銀方式、経産省方式、中小企業庁方式、財務省方式とあり
それぞれに特徴があります。(何で統一されていないんだろう?)

朴念仁は、日銀方式で説明したいと思いますが、つまり

付加価値とは

付加価値=経常利益+人件費+金融費用+租税公課+減価償却費

これが、日本とフィリピンでは絶対的に違うと言うことですね。


付加価値に外部調達購入品

つまり
原材料や資材などの仕入
消耗品や、修繕費や、電気代などの経費

を加えてあげると生産高となる訳です。


つまり

生産高=付加価値+外部調達購入品

ですね。


さらにこれを、分かりやすく次のように並べ替えて見ましょう。

経常利益
=生産高−外部調達購入品−経常利益を除く付加価値
=生産高−(仕入+経費)−(人件費+金融費用+租税公課+減価償却費)


となります。


さて、社長さん
「付加価値を高める経営をしましょう」、何てどこかで言われますよね。

すると
付加価値=経常利益+人件費+金融費用+租税公課+減価償却費
ですから

=から右の部分のどこかを大きくすれば
付加価値が大きくなることは分かっていただけると思います。


それじゃ、人件費を大きくすれば付加価値も大きくなるじゃないか?

その通りですが

売値が一定ならば、この場合利益が小さくなってしまいます。

反対に、人件費を小さくすれば、利益は大きくなります。


そう考えれば単純に、
ただ、付加価値が大きければいいってもんじゃない、と言うことになります。


ちょっと難しくなりますが、
人件費を小さくすれば、経常利益は大きくなる訳ですから

より利益を大きくしようと
設備投資、つまり生産性を上げるために機械を購入しました。


でも、ちょっと待ってください。


機械を買えば今度は機械の償却費が発生します。
つまり、人件費が減った分、減価償却費が増えるわけでしょう。

ここで、利益を増やすためには、償却分を十分賄えるだけの
生産量が必要となってくる訳ですね。


店舗の場合でも、お店を改装すれば償却費が発生する訳です。

したがって、償却を賄うだけの
客数増加と、できれば客単価の増加が必要になってくるのです。


ここで、生産量あるいは販売数が変わらない言う前提条件で

もし値上げをすれば
付加価値と利益は大きくなりますし

もし値下げをすれば
付加価値と利益は小さくなります。


しかし、実際には

値上げをすれば
生産量あるいは販売数は減少しやすい

値下げをすれば
生産量あるいは販売数は増加しやすい

と言うことになります。


何か、至極当たり前の話を、回りくどくしてしまいました。


経営する視点を付加価値を高めることに置き換えると
今まで見えてなかったものが、見えるようになってきます。

でも、この辺のシュミレーションと分析をしっかりしないと
やっぱり、どんぶり勘定になってしまいますよ。


仮説と検証ですね。


中小企業経営は
勘と努力と根性、プラス、仮説と検証ではないでしょうか!


さて、やっと話は本題に戻ります。

日本で商売するのと、フィリピンで商売する場合の違いは、

付加価値の絶対値でしたよね。


もう一度
付加価値=経常利益+人件費+金融費用+租税公課+減価償却費
の式に戻りましょう。

付加価値の中で、最も比重が高いのは当然人件費です。

フィリピンのワーカーや店員の日給は500円程度
日本の場合、仮にそれらの日給は10,000円とします。


単純な比較ですが

フィリピンの付加価値中の人件費は、日本の20分の1になる訳ですから

日本とフィリピンで、全く同じ商売をやった場合
フィリピンの付加価値のほうが、はるかに小さくなるのは当たり前です。


朴念仁の言いたいのは、

日比の商売の違いは、付加価値の絶対値に違いがあるだけで

その違いを取り沙汰しても全く意味がないと言う事なんです。

ただし、国際市場で競争する場合は大きな意味を持ってきますよね。


で、結論ですが

日本でも、フィリピンでも

商売をしようと思ったら経営に対する考え方は何も違わないということです。


そこで、冒頭でお話しした、あの髭剃り替刃のワトソンの例に戻りますが、

日比で経営・商売の違いがないとすれば
ワトソンがもっと利益を上げるためには

日本式マネージメントとマーチャンダイジングをやれば良い訳ですよ。


例えば多くの社長さん、

目に見える損失(売れ残りや返品など)には過剰反応しますが
機会損失(チャンスロス)に対する理解が足りないと思います。

心理的に目に見えるロスのほうが、何倍も大きく感じてしまうのです。
ほんとうは、機会損失によって失われる利益の方がはるかに大きいのに。


この考え方を、見事に経営に活かしているのが

セブンイレブンだったり
最近ではユニクロ何でしょうね。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 07:31| Comment(2) | フィリピンライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フィリピンと日本で商売をなさっているんですか?
Posted by asami at 2011年12月16日 20:27
こんにちは、asamiさん。

朴念仁は、かつて会社を経営していました。
そして今は、プチリタイアして、フィリピンに移住しています。

現在、経営コンサルタントとして、メールやスカイプを利用して日本のクライアの経営のお手伝いをさせてもらっています。

また、フィリピンでは、妻に商売をさせています。来年は、新しいビジネスも始める予定です。

参考までに、フィリピンの人件費(地方では)ですが、もし直接雇用すれば一日あたり、

建設関係の職人さんで300〜500ペソ。
職人さんのアルバイトヘルパー150ペソ。

正規雇用の店員さんで250ペソ。
アルバイト店員が150ペソ。

妻の従妹が大卒で、銀行で働いていますが、初任給300ペソ。

こんなところです。




Posted by 朴念仁 at 2011年12月17日 06:32
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