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2011年01月15日

損益分岐点売上高を算出(変動費と固定費)−その2

今日は、朴念仁です。

前回は、「損益分岐点売上高を算出しましょう−その1」で、

損益分岐点売上高を算出するために、
損益計算書とはどんなものであるのか、概略説明をさせていただきました。


今回は、

・損益計算書を変動損益計算書に書きなおすには
・変動損益計算書から損益分岐点の求め方

と言う内容をお話したいと思います。

前回も掲載した、簡略化されたサンプル表をご覧ください。

soneki to hendousoneki.jpg


左側が損益計算書で、右側が変動損益計算書となっています。
(損益計算書の解説は、前回のブログをご覧ください。)

左右を比較して見ましょう。

一番上の売上高と、一番下の経常利益は同じです。

変動損益計算書では、損益計算書の

売上原価
売上総利益
販売管理費
営業利益

の名前が無くなりました。

代りに、

変動費
限界利益
固定費


という名前が使われています。


さて、この変動損益計算書は大変優れモノですが、これを使うためには、

損益計算書にある科目

つまり、
製造原価の、原材料費と外注費と労務費と製造経費
販売管理費の、人件費・販売費・管理費
営業外収益と営業外費用

の中にある各科目を、
変動費と固定費に振り分ける作業をしなければなりません。


そこで、まず変動費とは何か
固定費とは何かの
説明をしなければなりませんね。


変動費とは
売上高や販売個数の増減に応じて、増減する費用のこと。


 損益計算書の中では、製造原価の、原材料費と外注費
           商品仕入高がこれにあたります。

例えば、売上高が0円なら発生しない費用と考えて差し支えありません。
だから、売上高がどんどん大きくなれば、それにつれて大きくなります。


固定費とは
売上高や販売個数の増減に関係なく、一定に発生する費用のこと。


 損益計算書の中では、販売管理費の人件費と販売費と管理費
           製造原価の労務費と製造経費がこれにあたります。

 朴念仁は、営業外損益もこれに含めたいと思います。

例えば、売上高が百万円増えても変わらない費用、と考えて差し支えありません。

店員さんの人数が売上千万円から百万円くらい増えたからって、
店員さんを増員しませんよね。

つまり、店員さんの給料=固定費となる訳です。


さて、ここで疑問が生じました。

 残業代は変動費ではないか、
 電気代や電話代の基本料金は固定費、使用料金は変動費ではないか、
 
などなどと。

もちろん、それらの科目を変動費と固定費に按分することは可能です。
が、しかしそのための管理に相当の手間を掛けなければなりません。

だいたい、残業代や電気代が極端に毎年変わるのでなければ
無視してかまわない範囲でしょう。

また、変わりそうな場合は階段式に、固定費として増額してやればいいんです。


さて、上記の変動損益計算書をもっと見やすくして見ましょう。

hendou.jpg

かなりシンプルになりました。

変動損益計算書は、上の表と同様に

限界利益=売上高−変動費(変動費は商品仕入高・原材料費・外注費)

経常利益=変動費−固定費(固定費は労務費・製造経費・販売管理費・営業外損益)

と、非常にすっきりとした形で表すことができましたね。


この、簡単な変動損益計算書を使って、
損益分岐点売上高を求める
ことができます。


損益分岐点売上高とは
利益と損失(赤字)がちょうど分岐となる売上高のことです。
言いかえれば、利益が0円になる点が、損益分岐点ということです。


さて、変動損益計算書より

1)経常利益=売上高−変動費−固定費となります。

利益が0円になる点が、損益分岐点
なら

2)経常利益が0円=損益分岐点売上高−変動費−固定費となり、

3)損益分岐点売上高=変動費+固定費となります。

これ、分かりやすいですよね。

つまり、
変動費または固定費が大きくなると、損益分岐点は上昇することになります。

だから、コストダウンすると、損益分岐点は下降します。


損益分岐点売上高は計算式によって求めることができます。


まず、売上高に対する変動費の割合を変動比率と言います。

売上高が増えると(減ると)、変動費はどのくらいの割合で増えるか(減るか)
と言う事ですが、

計算式は、
変動比率=変動費÷売上高

これは、
変動費=売上高×変動比率
と置き換えることができます。

この式を先程の

経常利益=売上高−変動費−固定費

の中に組み入れて見てください。


経常利益=売上高−(売上高×変動比率)−固定費

あるいは
経常利益が0円=損益分岐点売上高−(売上高×変動比率)−固定費ですね。

ここから先は算数です。
固定費=売上高−(売上高×変動比率)

固定費=売上高×(1−変動比率)

売上高=固定費÷(1−変動比率)

つまり
損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動比率)

変動比率=変動費÷売上高
ですから
損益分岐点売上高=固定費÷(1−(変動費÷売上高))

これが、損益分岐点売上高を求める公式です。


途中が面倒なら、最後の式だけを丸暗記するか
エクセルなどに記憶しておくといいと思います。

最後は算数の勉強になってしまって申し訳ありません。

しかし、次回以降はこの公式が非常に重要で、

これなくして経営できないこと
がお分かりいただける内容になると思います。



とりあえず次回は

・損益分岐点売上高の公式を用いた例題
・損益分岐点グラフ
・計画利益を達成するための必要売上高の求め方


と言う内容をお伝えしたいと思っています。

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この記事へのコメント
比国ブログで財務の勉強させられるとは、思いませんでした。わかりやすくて勉強になりました。ありがとうございます。
Posted by 定年おじさん at 2011年01月15日 12:30
定年おじさんへ
コメントありがとうございます。
比在住のお気軽コンサルのブログです。よろしかったら、またお立ち寄りください。
Posted by 朴念仁 at 2011年01月15日 15:07
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