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2011年01月20日

期待される利益はどう求めるのか

今日は、朴念仁です。

先日、友人から

「ここは読者の方も分かっているだろうと、思いこみで記述を省略しない方が良い。」
「さらに突っ込んで、より具体的に例を挙げて説明したほうが、もっと理解しやすい。」
との、指摘をいただきました。


なるほど、「朴念仁の寝言」は、そのような本旨で開設されたはずなのです。

つい夢中になると、
「独りよがりから、自己満足に陥りやすいのが人間の習性」ではないかと思います。


経営も同じですよね。

時間を費やして、情熱を傾け、もうこれ以上やるところは何もないような状態で、
商品開発し、自信を持って発売します。

しかし、期待と裏腹に全く売れないことも、多々あるように思います。


これは、新商品開発に対する情熱などが、やがて愛着へと変わり、
「売れないはずはない」と、思い込んでしまうからなんですね。


この、自己満足は、顧客満足と表裏の関係にあると言えるのではないでしょうか。


そう考えると、何度かお伝えしている「仮説と検証」の問題も、
自分の都合の良い方に、データ分析してしまう危険が、潜んでいるかも知れません。

だから、検証データは、
主観的なものより、客観的なものに重点を置く
べきでしょう。

これにプラスして、顧客の購買心理の仮説・検証ができれば良いのだと思います。

蛇足ながら以上の事、恋に溺れやすい方は、気をつけましょうね!


さて、今日のテーマ「期待される利益はどう求めるのか」の話に参ります。

「損益分岐点売上高を算出その1〜3」の応用になりますので、
再度、以下の記事をご覧いただけたらありがたいと思います。

損益分岐点売上高を算出しましょう−その1

損益分岐点売上高を算出(変動費と固定費)−その2

損益分岐点売上高を算出(必要売上高の求め方)−その3


「損益分岐点売上高を算出その1〜3」で、

損益分岐点売上高と必要売上高は、

損益分岐点売上高=固定費÷(1−(変動費÷売上高))

損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動比率)

必要売上高=(計画利益+固定費)÷(1−(変動費÷売上高))

必要売上高=(計画利益+固定費)÷(1−変動比率)
(1−(変動費÷売上高)=1−変動比率=限界利益率という事でしたね)

以上の公式で求められると言う内容でした。


さて今回は、変動費と固定費に変化があった場合、期待される利益の求め方です。


必要売上高=(計画利益+固定費)÷(1−(変動費÷売上高))

だから、

同じ売上高で、変動費と固定費に変化があった場合は、
売上高=(利益+固定費+固定費増減)÷(1−((変動費+変動費増減)÷売上高))
の公式になります。



さらにこれを展開していくと、

売上高=(利益+増減後固定費)÷(1−(増減後変動費÷売上高))

利益=売上高×(1−(増減後変動費÷売上高))−増減後固定費

利益=売上高×(1−増減後変動比率)−増減後固定費


この公式で期待される利益を求めることができます。


前回も利用したABC株式会社を例にとって実際に期待される利益が
いくらになるのか計算して見ましょう。(単位:千円)

ABC株式会社の要約変動損益計算書から
youyakuhendou.jpg
 売上高は増減なし
 売上高=100,000

 変動費を5%削減
 変動費=36,000×95%
    =34,200

 変動比率=34,200÷100,000
     =34.2%=0.342

 固定費を5%削減
 固定費=60,000×95%
    =57,000

以上を公式に埋め込むとABC株式会社の要約変動損益計算書は
youyakuhendou(2).jpg 
利益=売上高×(1−増減後変動比率)−増減後固定費
   =100,000×(1−0.342)−57,000
   =100,000×0.658−57,000
   =65,800−57,000
   =8,800
 となります。

 当初の利益は4,000でしたが、
 変動費・固定費ともに5%削減することで
 利益は4,800増加、2.2倍になります。

 損益分岐点売上高は、93,750から86,626へと低下します。


ちなみに、要約変動損益計算書表中下段に、経営安全率とありますが、
黒字を維持するために、どのくらいの売上減少に耐えられるかを表しています。

経営安全率の数値が高いほど、不況に強い経営体質と言えるでしょう。


損益分岐点グラフで、この違いを見てみます。


現状のABC株式会社の損益分岐点グラフ
BEP graph.jpg


変動費と固定費を5%削減後のABC株式会社の損益分岐点グラフ
BEP graph(2).jpg


両者を比較すると

総費用線の傾きが小さくなり、固定費線が下に移動し、
損益分岐点が下降しているのが分かります。


このように、変動損益計算書を利用して、
売上高・変動費・固定費・利益の数値を自由自在に操ることで先ず概略予算をの作成し、その後本予算あるいは詳細予算に向かうのがよろしいかと思います。

その際一番適切なのは、
最初に必要利益を決め、必要利益を獲得するために変動費と固定費を操り、
最後に売上高を決定
する。

これが、朴念仁の考える正しい予算作成手順です。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


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