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2011年01月25日

どんな運転資金で資金繰り難を乗り切るか

今日は、朴念仁です。

前回の「資金繰りひっ迫・支払能力悪化は倒産の予兆」では、

貸借対照表より、

・流動比率=流動資産÷流動負債
・当座比率=当座資産÷流動負債
・売上債権/支払債務比率=売上債権÷支払債務
・固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)

以上の分析をすることで、
支払能力が低下している原因と、その場合の対策の話をさせていただきました。

そして、支払能力が低下(すなわち資金繰り悪化)している時、
それは会社が債務超過、倒産に向かう、危険な兆候であると
言う事でしたよね。


そうは言っても、資金繰りに窮すれば、どこかからお金を調達しなければなりません。


はい、それでは、
社長さんの個人預金を解約するか、株式を売って運転資金を調達してください。
これで、会社は回っていきますよ。

「朴念仁よ、何をばかなこと言っているのか?」ですか。


だって、自己資本を増加させる必要利益を獲得するためには、

獲得利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費

となっていなければならない、と言うお話を何度もしましたよね。


この方法なら、社長さんからの借入金を、長期借入金として塩漬けにしておけば、
借入金元金返済額が発生しない訳ですから、経営は楽になるでしょう。


もちろん、固定負債(科目は役員借入金)が増えるわけですから、
見掛けの自己資本比率は低下します、でも、見掛けだけですよね。

だから、わざわざ役員借入金として、貸借対照表に記載しとく訳です。

そして、その間に経営を立て直せばいいのですよ。


「そんなことはできない!絶対に嫌だ!もうすでにやっている!」

この場合は、銀行から運転資金なるお金を調達しましょう。

でも、運転資金にも色々ありますからね。


獲得利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費
ですから、

一番いいのは、借りた金を返さなければ良いのですね。

これが、当座貸越と言うやつです。(手形貸付もある)


利息は払わなければなりませんが、元金返済をしなくてかまわないので、
資金繰りはかなり楽になります。


ただし、銀行も簡単には、当座貸越枠を設定してくれないかもしれないので、
チャンス・タイミングを逃さず交渉して見ましょう。


チャンスは、

・会社の売上が増加しているため、資金が必要になった時
・大量受注があって、資金が必要になった時
・売上の季節変動により、資金が必要になった時


ですね。


前回の「資金繰りひっ迫・支払能力悪化は倒産の予兆」で説明した、
いわゆる増加運転資金が必要になった時が、このチャンスなんです。


この増加運転資金、
銀行から見れば、最も融資しやすい運転資金で、割と簡単に借入できます。


もちろん、根拠の説明は必要ですよ。


増加運転資金とは
売上が増加すれば、債権(売掛金・受取手形)、債務(買掛金・支払手形)
ともに増加しますが、債務の支払と債権回収の時間差による運転資金のことです。


ただ、銀行としても、融資しやすいとはいえ一定の限度があります。

増加運転資金限度額=債権の増加額+在庫の増加額−債務の増加額

と言う事になります。


この限度額が一番大きい時に融資を申し込むのがグッド・タイミングでしょう。


次が納税資金と賞与資金

本来、両資金を借り入れで賄うなんて、ばかげた話です。

「納税額は、得られらた利益の中から支払わなければならない」
と、何度か説明してきました。


つまり、この場合は完全に「必要利益」が得らてない訳ですから、
銀行も、「まあ、いいか」くらいでやや容易に、曖昧に、融資に応じることになります。
必要利益ならずとも、黒字と赤字の差は大きいですからね。


余談ですが、「社長、1円でもいいから黒字決算にしておいてね」
なんて、銀行さんから言われたことを思い出しました。「阿呆な話!」


その他の運転資金、何て言うのか知りません。

例えば、
・赤字の穴埋めで必要な運転資金
・買掛金が払えなくて必要な運転資金
・支手決済のために必要な運転資金
(おっと、これ払えなければ不渡り手形、2回続けば倒産ですよね)

などでしょうが、これって、もはや運転資金と言わないでしょう。
すでに、経営が破綻しかかっているのですから。

こんな資金が必要な時は、
よっぽど見事な経営計画と資金繰り表を持って行き、
銀行を説得して見ましょう。

お金が出る場合もありますから。


それでも、もうダメならば、残された手段はリスケしかありません。
(リスケ:リスケジュール、平たく言えば返済猶予して貰う事)
(これ、デフォルト宣言と同じか?)

「とても借入金の返済がかなわないから、返済をストップして欲しい」

と、銀行と交渉する訳です。借入している全部の銀行とね!

獲得利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費

の、借入金元金返済額を0円にするという意味ですね。
こんな状態では、納税額もありませんから、しばらく息をつけるでしょう。


さて、リスケをしたら
本気で経営改善を進めなければなりません。


しかも、早期に、超ゲキテキに進める必要があります。

だって、
リスケの効果はそんなに長く続きませんし
その間は、もう、新規の融資はまず不可能ですから。

だから、
こうなる前に、経営戦略と経営計画をしっかり策定し、
真摯に経営に取り組んで欲しいと思うのです。


ところで、リスケと言えば、
政府お墨付きの「緊急保証制度」が2011年3月で終了予定です。

緊急保証制度は、
銀行の中小企業向け融資を、信用保証協会が100%保証する制度です。


つまり、貸し倒れに関して、銀行は一切のリスクを持たないと言う事です。

4月以降は、信用保証協会が80%保証する、
したがって、銀行は20%のリスクを背負う一般保証に戻ってしまいます。

この緊急保証制度、政府の強力な後押しで、ほとんど融資に応じています。


あと、2か月しかありません。必要ならば、今すぐ手続きしましょう。
時間掛かるし、3月は大量の駆け込み需要があるかも知れませんよ。


さあ、あとは日ごろから、銀行とのお付き合いも、上手くやっておいた方がいいですね。

支店長や、融資担当者を、フィリピンパブやクラブに連れて行き
「同じ穴のむじな」となってしまうのもいいでしょう。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 08:21| Comment(0) | 資金繰り・銀行融資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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