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2011年01月29日

会社の健全性を客観的に判断する物差し

今日は、朴念仁です。


前回、「社長の給料はどれくらい」の記事の中で、
「社長の給料を客観的に判断する物差しはないのかな?」なんて話をしました。

ならば、
会社の健全性はどうか、経営状態はどうか、を客観的に判断する物差し
について、もう一度、おさらいしておかなければいけないでしょうね。


実は、上記の事については、拙ブログで何度もお話しています。
ですから、是非過去の記事をご覧になっていただければ、ありがたいのですが。

今回は、さらっと流します。
(朴念仁、また手抜きしていると言わないでください)

銀行はあなたの会社こう格付けする」の中でお話しした
銀行のスコアリングなども、大体同じような指標で分析していると思います。


さて、
拙ブログをお読みの方は、朴念仁が最初に何を言うのか、もうお分かりですね。


1)会社の安全性を見るの物差し

そうです、一番目の物差しは、何といっても自己資本比率ですね。
自己資本比率=自己資本÷資産(総資本)

健全な会社はこの比率が
自己資本÷資産(総資本)≧40%〜60%であることが望ましい。

危ない会社はこの比率が
自己資本÷資産(総資本)≦10%のような状態で債務超過目前。

朴念仁は、
自己資本比率と、自己資本の額が増え続けて行けば、それだけで問題ない。
そう、考えています。

ただし、会社の資産価値が高くなるので、
事業承継を考えた場合、相続税などの厄介な問題も出てきますね。


反対に、債務超過の会社なんて、後継者がいなくて廃業しようと思っても、
廃業しても全く売却資産が足りない訳ですから、さらに借金だけ残ってしまいますね。

また、中小企業の場合、社長さん自身が保証人になっているでしょうから、
こうなると、会社も個人も自己破産と言う事になってしまいますよ。

これじゃ廃業もままならない。

その他
負債比率=(流動負債+固定負債+引当金)÷自己資本

借入金/総資本比率=(短期借入金+長期借入金)÷総資本

借入金/預金倍率=(短期借入金+長期借入金+割引手形)÷(定期預金・積金)
(ここは、けっこう銀行さん気にしていると思います)

損益分岐点

などですが、何れも低い方が安全性が高いことになります。


以上の分析は、会社がどの程度の環境変化に耐えられるかを見る指標です。
社長さんの会社の体力を見る指標、と言ってもいいでしょう。

つまり、景気が悪くて売上が落ち込んでいても、
どのくらい持ち堪えることが出来るのかと言う事ですね。

また、損益分岐点などは、
どの程度売り上げが落ちたら赤字になるのかが分かりますよね。

以上は過去記事の、
健全な会社、危ない会社その1
健全な会社、危ない会社その2
資金繰りひっ迫・支払能力悪化は倒産の予兆
損益分岐点の活用で経営が激変する:Q&A方式で解説
(損益分岐点については何回か詳しく説明していますが、これは総集編です)
などをご覧ください。分かり易く説明してあります。


2)会社の支払能力を見るの物差し

流動比率=流動資産÷流動負債

当座比率=当座資産÷流動負債

売上債権/支払債務比率=(受取手形+売掛金)÷(支払手形+買掛金)

固定比率=固定資産÷自己資本

固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)

などです。

まさに支払能力ですから、日々の金回り、資金繰りがどうかを見る指標です。
これらの指標が悪いと、ほとんど資金繰りに追われた状態でしょう。

こちらもまた過去記事の、
健全な会社、危ない会社その2
資金繰りひっ迫・支払能力悪化は倒産の予兆
をご覧ください。分かり易く説明してあります。


3)会社の収益力を見る物差し

売上総利益率
売上高営業利益率
売上高経常利益率
限界利益率
(以上割り算の分母は全て売上高なので式省略)

総資本利益率=経常利益÷総資本

などです。

これは、説明いらないと思います。
これらの数値が高ければ高いほど、いい会社に決まってますものね。

収益率が高ければ、その他の指標も、おのずと良くなってくるのですから。


4)会社の活動力を見るの物差し

総資本回転率=売上高÷総資本

固定資産回転率=売上高÷固定資産

商品回転率=売上高÷商品在庫高

売上債権回転率=売上高÷(受取手形+売掛金)

支払債務回転率=仕入高÷(支払手形+買掛金)

などです。

これらは、投下した資本が、効率よく利用されているかを見る指標です。
つまり、計画性のない投資、売上不振により指標が悪化します。

・必要以上の設備投資はしていないか
・休んでいる機械・設備はないか
・事業に必要のない土地や別荘に投資してないか
・社有車としてポルシェやベンツなどを購入していないか
・過剰在庫はないか
・過剰商品在庫はないか

「ある」とお答えの社長さん、無駄にお金を使いすぎて、あるいは売上不振で、
確実に指標が悪化しているはずです。


売上債権回転率と支払債務回転率は、資金の流れの速さを見ることができます。
資金繰りに直接節関係してくる指標ですね。

支払債務回転率は、不渡り手形を出したら、実質会社は終わりなので
特に気をつけたいところです。


5)会社の生産性を見るの物差し

付加価値率=付加価値÷売上高

付加価値につて
 商業:付加価値=売上高−売上原価
 工業:付加価値=売上高−製品仕入高−(原材料+外注費)
    (売上高−製品仕入高は加工高という)

労働生産性=付加価値÷平均従業員数

資本生産性(商業)=付加価値÷有形固定資産
資本生産性(工業)=付加価値÷機械設備

作業時間稼働率=有効作業時間÷実働時間

労働分配率=総人件費÷付加価値

坪当たり売上高=売上高÷売場面積

客席回転率=利用客数÷客席数

などです。

これも、分かりますね。
ただ、決算書からは分からない分析もあります。
この場合、日ごろからデータを取る仕組みが欲しい所です。

製造業なら、作業時間稼働率が分からなければ、原価計算もできませんよね。
あるいは、販売戦略が正しいかどうかの検討もできないでしょう。


以上が、

会社の健全性はどうか、経営状態はどうか、を客観的に判断する物差し
と言う事になります。

これらを総合的に分析し、企業の総合力やバランスをみるのです。


でも、朴念仁も一々全部分析しません、面倒ですから。
だから、この中で特に重要なところだけを、社長さんも気にしたら良いと思います。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 06:28| Comment(0) | 企業の健全性(自己資本比率) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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