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2011年02月03日

必要な利益=ほんとうの利益についての最終章

今日は、朴念仁です。


今後中小企業の戦略、つまり、「弱者の経営戦略」について話をする前に、
もう一度だけ、
必要な利益=ほんとうの利益についてのおさらいをしたいと思います。


社長さんの会社にとって、「自己資本充実の経営」を行うためには、
必要な利益=ほんとうの利益を獲得し続ける必要がある」、と言う事でしたね。

これについて、違う切り口で理解を深めたいと思います。

さて、社長さん
経営とはどのようなサイクル、つまり循環活動なのか整理して見ましょう。
(小売・サービス業は不要な部分を無視してご覧ください)


実は、経営は次のような単純な循環活動なんです

受注→材料仕入→製品加工→製品販売→売上代金回収→材料・経費など支払
→決算書上の利益が発生


実際には手形などが介在しますので、
売上代金回収と支払いの順番が逆になる場合があります。

また、業種によっては(建設業など)売上代金の一部が、
最初と途中で回収できる場合もあります。

経営循環活動の結果、期待されるものが利益ですよね。

そして、経営が
すべてこの単純な循環で完結するという前提条件の下であるならば、

経営の目的は利益を獲得することとなります。

さらに、経営規模の拡大が全く行われなかったとしても、
継続して利益が獲得できれば、基本的に会社は存続し続けます。


しかし、健全な経営循環のために避けられない要因が存在します。

・市場競争
・顧客からの値下げおよび値引き要請
・新製品の開発
・新規顧客の開拓
・既存顧客との取引拡大
・社員教育
・広告宣伝などの販売対策
・設備投資
などですが

どれもコスト上昇要因となり、良くも悪くも経営に重大な影響を与えます。

もちろん、伴って経営規模が拡大するか、合理化によりコスト吸収が可能であれば、
相変わらず利益を獲得し続けることができます。

しかし、どれかひとつでも上手くいかない場合は、利益を減少させる結果になります。

またいくつか複合して上手くいかないか、
何かひとつでも突出して悪影響を与えた場合、
たちどころに赤字経営に陥ってしまいます。


経営循環活動も、コスト上昇要因もすべて、
自己資金の範囲で賄われているのであれば、
1回の失敗が経営に与える影響は、軽微にとどまる可能性があります。

ところが、ここに借入金という要因が加わると、
経営は非常に深刻な要素を抱えることになります。


それでは、借入金の発生が経営に与える影響は?

たとえば設備投資などで借入金が発生すると、
経営循環の流れは次のようになります。

受注→材料仕入→製品加工→製品販売→売上代金回収→材料・経費など支払
→決算書上の利益が発生−(借入金返済)


ここで、売上高、仕入高、経費、減価償却費が全て同じであると仮定した場合、
借入金の発生により減少する決算書上の利益は、借入金の支払利息相当分になります。


しかし、支払利息の負担以上に問題となるのは、
借入金元金返済分は獲得した利益の中から支払われるということです。

もし、利益の中から元金返済ができなくなると、
手持ち現・預金に余裕があれば預金などを取り崩すことになるか、
運転資金を借入しないと経営が立ち行かなくなります。

これが続くと黒字であっても、資金繰りに追われる自転車操業に向かい、
自己資本は減少を続けます。



加えて、納税が経営に与える影響は?

一年間の経営活動の結果、決算書上の利益が黒字になっていれば、
獲得した利益の中から税金を支払うことになります。

この場合経営循環の流れは次のようになります。

受注→材料仕入→製品加工→製品販売→売上代金回収→材料・経費など支払
→決算書上の利益が発生−(借入金返済+納税)


これも、借入金の返済と同様に利益の中から納税できないと、
預金などを取り崩すことになるか、納税資金を借入することになり、
黒字でありながら、さらに自己資本を減少させることになります。


さらに、減価償却が経営に与える影響は?

固定資産を購入すると、
資産ごとに法定償却年数に応じて減価償却費を計上します。
自己資金であっても借入による購入であっても、現金の支出は購入の時だけです。
その後毎年減価償却費を計上しても、現金支出は伴いません。

損益計算書で現金支出を伴わない経費として計上されるので、
決算書上の利益より余分に現金が残っていることになります。

その意味で、減価償却費は自己資本を増加させる要因となります。
ここまでの経営循環の流れは次のようになります。

受注→材料仕入→製品加工→製品販売→売上代金回収→材料・経費など支払
→決算書上の利益が発生−(借入金返済+納税−減価償却費)


だから、
経営の目的はただ利益を獲得することではない
と言う事になる訳です。

今までのことから、黒字だから会社の存続が保証されているという考え方が、
大きな間違いであることを示してくれました。

会社を存続させるためには、
次のような経営結果になっていなければなりません。

必要な利益>(借入金元金返済額+納税額−減価償却費)
これが、経営循環の結果獲得しなければならないほんとうの利益です。


さらに、配当金や役員賞与を支払うのであれば、
その額を加えた利益の額を獲得しなければならないのは、言うまでもありません。


以上のことが達成できない限り自己資本は減少します。
しかも、自己資本の減少が続けば、最悪、債務超過という状況になりかねません。


繰り返しますが、
経営にとって最も大切なことは、自己資本の充実

そのために、必要な利益>(借入金元金返済額+納税額−減価償却費)
とならなければならない。

このことを良く理解して、これから、自社の経営戦略を構築していきましょう。


ところで、一昨日の事ですが空から石が降ってきました。

いつものように、朝6時40分、
小学校1年の子供を、学校に送っていくために家を出ました。

実は、朴念仁の毎朝の日課です。どんなに二日酔いでもね。
フィリピンの小学校、始業時間が早過ぎます。


さて、この朝もハイウェーに出るため、
ヴィレッジのエントランスで、右折しようと待っていたんですね。

あっ、フィリピンでは車の走るメイン道路、ハイウェーって言ってます。
ちなみに、高速道路は、エクスプレスウェー。


それで、突然、ゴツンと鈍い音。

直径3から4センチの石が、
そろそろ10万キロ走行の愛車のフロントガラスを直撃!

一瞬、何のことやら「ポカ〜ン」としてしまいました。

だって、上から降ってきたんですよ、その石。
別に両サイドに高いビルがある訳でもなし。


まさか、鳥が運んでいる最中に落とした?
でも、なぜ鳥が石なんか運ぶの。

ミステリー、では済まされません。

だって、フロントガラスは見事に破損。


結局、交換費用4000ペソ(現レートで7600円くらい)、ほんとうに痛!


でも、これって安いのかな?
やっぱり、交換したフロントガラス、チャイナかどこかのまがい物?

それじゃ今度は、砂利が飛んできても破損してしまうかもね。

フィリピンの朝の不思議な出来事でした。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


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