タイトルのビジネスモデルの意味ですが、
利益=儲けを生み出す仕組みや仕掛けのことです。
そのためにどこで、何で儲けるのか=自社の成功要因を見出さなければなりません。
また、経営戦略立案の意味は、KFS=成功要因=儲けを生み出す仕組みや仕掛け
と言うことになるのです。
そして、経営戦略の支柱となるのが経営理念なのです。
つまり経営理念は迷いが生じた時立ち返る場所、戦略の支えと言うことですね。
さて、またも、任天堂のゲーム機3DSの話です。
前回は「トヨタも任天堂もお客様の不安解消から」と言う記事で
フロントエンド商品には、
・お客様の「不安=リスク」を取り除くことでファン層を広げて行く
・ファン層に利益商品=主力商品であるバックエンド商品を繰り返し購入して貰う
二つの役割があると言う話をさせていただきました。
3DSは天才技術屋社長岩田氏とパートナーである「マリオ」の生みの親宮本氏の、
30年来の夢の集大成であるらしい。
任天堂はDS、ウィ−の大ヒットで
4兆円超と言われるゲーム機市場で、任天堂ファンに支えられ首位を維持している。
もちろん、3DSは首位の堅持と利益拡大を目指し投入された訳ですね。
多くの任天堂ゲームのファンは、おそらく3DSを購入するでしょう。
そして、3DS機用に開発されたゲームソフトを購入し3DSゲームを楽しむ。
「ゲーム機が売れれば、ゲームソフトが売れる」
このビジネスモデルは、
中小・零細事業を営む社長さんには、垂涎の的ともいえるビジネスモデルですよね。
でも、朴念仁のような凡人には決して成しえない天才の所業でしょうからと、
諦めてしまってはいけないことを、このビジネスモデルは語っています。
3DS機と言う、フロントエンド商品に、全社の英知を結集して開発・製造・販売。
さらに、お客様の不安を解消する戦略も徹底しています。
そして、
ひとつ開発されれば後は、コピーするだけのスタンプ商品として、
高収益が約束されたバックエンド商品であるゲームソフトが、爆発的に売れる。
だから、フロントエンド商品であるゲーム機の開発・製造・不安の解消・販売に
渾身の力を込めて取り組むのです。
得てして経営者は、バックエンドたる主力・本命商品にだけ目が向きがちになります。
しかし、
優れたフロントエンド商品が、お客様の信頼を獲得し、ファン層を拡大する。
ファンは必ず、バックエンド商品を手にする。
このビジネスモデルは、
任天堂ばかりでなく、社長さんの会社にも当てはまるのではないのでしょうか。
そして、夢を実現する強い意志(大志)と、社会に対する強い使命感が
これを支えるのだと思います。
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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。
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