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2011年03月08日

小さな会社のための簡単原価計算方法

今日は、朴念仁です。


朴念仁「売価はどうやって決めているの」
社長「材料費の3倍からモノによっては4倍」
朴念仁「それじゃ、製品一個当たりの原価と利益、分からないでしょう」

このような話、実は複数の社長さんとの話なのです。
つまり、多くの会社で原価計算が施されていないのだと感じました。


さて、前回の「原価の構成要素と原価の分類」に従い原価計算をしたらどうなるのか?

例えば労務費について考えて見ます。
@A工の時間あたり工賃が2,000円
AB工の時間あたり工賃が2,100円
BC工の時間あたり工賃が2,200円

製品製造に必要な時間は1人・1日当たり7時間×10日=70時間とします。

この製品の直接賃金は
(2,000円+2,100円+2,200円)×70時間=441,000円
@A工の70時間相当分賞与および法定福利費・福利厚生費=AAA円
AB工の70時間相当分賞与および法定福利費・福利厚生費=BBB円
BC工の70時間相当分賞与および法定福利費・福利厚生費=CCC円


この製品の間接賃金は
(AAA円+BBB円+CCC円)=????円

また、この製品の製造部門の間接経費は????円

販売管理部門の間接経費は????円

のように、とても計算できる代物ではないと思うのですが?


時間と手間をかければ原価を求める事は不可能ではありませし、
理論的に間違えているともいえませんが、現実的な計算方法ではありません。


仕事に携わる従業員の賃金は、
職能が同一であっても勤続年数などで同一賃金ではありませんし、
ひとつの作業に同一の従業員を固定化できない場合が多いのではないでしょうか。

正社員とパート社員が混在して製品を仕上る場合もあります。


原価計算に正確さを求めるあまり、原価要素を細分化し過ぎると
必ず行き詰ってしまいます。


まして、小さな会社では
経営者自ら原価計算や、見積作成をしなければない場合もあります。


そこで、前項で説明した原価要素の分類に従い原価計算をするのが
現実的でないと考える社長さんのために、
次の方法による原価計算を提案します。


原価要素を
1.材料費
2.外注加工費(または外注費)
3.加工費
4.販売管理費など
の四つの要素に分解します。



材料費
・原材料または素材費
・購入部品費
・包装資材費

外注加工費(または外注費)

加工費
・労務費
・製造経費

販売管理費など
・この中に営業外損益を含めます。


以上の四つの要素は変動損益計算書費用分解の簡便法により

材料費と外注加工費(または外注費)→変動費
加工費と販売管理費等→固定費


という分類となります。


次に、
1. 加工単価/時
2. 販売管理費等割当単価/時
3. 設備減価償却単価/時
4. 必要作業時間
5. 販管割当作業時間
6. 販管作業時間割当率
を求めます。



1. 加工単価/時=(年間労務費+年間製造経費)÷製造部門年間総作業時間

2. 販管費等割当単価/時=年間販売管理費など÷販管部門年間総作業時間

3. 設備減価償却単価/時=取得価格÷耐用年数÷製造部門年間総作業時間
(減価償却費を直接費とする場合に必要)

4. 必要作業時間=製品完成までに必要な作業時間を集計する

5. 販管割当作業時間=必要作業時間×販管作業時間割当率

6. 販管作業時間割当率=販管総作業時間÷製造総作業時間



例えば
販管部門年間総作業時間= 5000時間
製造部門年間総作業時間=10000時間
とするならば
販管作業時間割当率=販管年間総作業時間÷製造年間総作業時間

販管作業時間割当率=5000時間÷ 10000時間
=50%
となります。


したがって原価計算(減価償却費を間接費とする場合)は

材 料 費=材料単価×材料必要量
外注費=(外注加工費または外注費の額)
加 工 費=加工単価/時×必要作業時間
販管費など割当額=販管費など割当単価/時×販管割当作業時間


により原価を求めます。

また、
ロットを変えて原価計算して見ると、一個当たり利益率が全然違うのが分かります。
生産ロットによって、売価は変化すると言う意味なのですけどね。


以上の原価計算方法により簡易で、合理的な製品原価を求めることができます。

なお、この方法で原価計算をおこなえば、
現場で作業する建築や、電気工事などの見積・原価管理にも対応できます。


朴念仁のお客様には、
これをベースに、エクセルで作成した原価管理プログラムを使っていただき
大変な成果を上げています。

ぜひ、この小さな会社向け原価計算をお試しください。

簡単管理会計の最速・最強ツール9+1【こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 07:34| Comment(0) | 原価計算 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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