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2011年03月26日

販売価格と原価計算

今日は、朴念仁です。


販売価格を決定する場合
ただ商品を仕入れて販売するような業種の場合は
仕入価格に期待する粗利益を乗せて決定すれば良いのだと思います。


販売価格を決定する場合
仕入価格700円、期待粗利益率が30%とします。

販売価格は700円÷(1−0.3)=1000円で、粗利益300円。
粗利益率=粗利益高÷販売価格ですから
300円÷1000円=30%となります。


皆さまの場合は次のような勘違いをしていないと思いますが
700円×(1+0.3)=910円で、粗利益210円。
この場合
粗利益率=粗利益高÷販売価格ですから
210円÷1000円=21%となってしまいます。

以前、こんな単純な勘違いをしていた経営者の方がいらっしゃいましたので念のため!


さて、製造業の場合においては、価格決定は大変なことになってきます。
なぜならば、原価計算をしなければ価格を決めることができないからです。



以前ですが、製造業を営んでいらっしゃる社長さんに
「どうやって原価計算していますか」とお尋ねしたことがあります。
「原価計算はやっていない、できない」と言うことでした。

ならば、
「どのように価格を決めていますか」
「原材料原価を3倍とか、製品によっては4倍にして価格を決定している」
と言うお返事でした。

複数の社長さんから同じ答えが返ってきました。

無理もないことかもしれません。


原価計算の専門書を読んでみても
とても中小・零細企業で実践できる代物ではありません。

複雑で、難しく、とても時間と手間が掛かるのですね。


また、
原価計算を正確に行うことは、SONYであってもできない相談です。

製品ごとに製造原価を算出する場合でも
日によって
・生産ロット数が同じではありませんし
・ラインの投入人員が変更になったり
・ラインの中に正社員がいたり、派遣社員がいたり
で、まさか毎日状況に応じて原価計算ができる訳ないですよね。

ですから、専門書では原価計算の解決ができないのです。


しかしながら、
漠然と価格を決定することは絶対に好ましいとは言えません。
ですから、
簡単で合理的な原価計算方法を社長さんなりに工夫して欲しいと思うのです。

何たって、原価計算は利益の源泉ですから。


さて、
製造業の販売価格は
一個当たり販売価格
=一個当たり製造原価+一個当たり販売管理費+一個当たり予定利益

となります。

ところが販売管理費をどう取り込んだら良いのか?
これは、非常に難しい問題であると思います。

それどころか、製品当たりの製造原価だって簡単には見積できないですよね。


それでも、製品ごとの製造原価が分かれば
先程の商品を仕入れて販売する小売業のように
販売価格
=製造原価÷(1−期待粗利益率)で求めることができるような気がしますよね。

しかし製造原価が分かっても
販売価格=製造原価÷(1−期待粗利益率)で
販売価格を求めるのは、実は間違っている
のです。

個々の製品で販売管理費割当額が違ってくるからなのですね。


そこで、拙ブログ
小さな会社のための簡単原価計算方法
など、その他数回に亘りお伝えした内容で原価計算することをお勧めいたします。


前回の内容をもう少し分かり易くお伝えします。


製造部門1人・1時間あたり加工単価(作業単価)を求める

@製造部門の実質総作業時間の算出
A年間加工費の計算
 年間加工費は当期の損益予算から
 年間加工費=当期製造原価−(原材料費+外注加工費)
B1人・1時間あたり加工単価(作業単価)は
 加工単価/人・時=年間加工費÷製造部門年間実質総作業時間


販売管理部門1人・1時間あたり割当単価を求める

@販売管理部門の年間実質総作業時間の算出
A販売管理費の集計(営業外損益を含める)
B販管費作業単価/人・時=年間販売管理費÷販管部門年間実質総作業時間
C販売管理費割当率を求める
 販売管理費割当率=販管部門年間実質総作業時間÷製造部門年間実質総作業時間
D販売管理部門1人・1時間あたり割当単価は
 割当単価/人・時=加工単価/人・時×販売管理費割当率


原価計算の各項目を計算する

@必要作業時間=製品完成までに必要な作業時間を集計する
A製品ロットあたりの加工高を求める
 製品ロットあたりの加工高=述べ必要作業時間×加工単価/人・時
B製品ロットあたりの販売管理費割当額を求める
 販売管理費割当額=述べ必要作業時間×割当単価/人・時


総原価を求める

総原価=加工高+販売管理費割当額+原材料費+外注加工費


製品一個当たり原価を求める

製品一個当たり原価=総原価÷生産数


価格を決定する

製品一個当たり価格=製品一個当たり原価+予定利益


以上で、中小・零細企業向けの
簡単で、合理的な原価計算が実行され、販売価格が求められます。

もちろん価格は、原価計算の結果が全てではないことを申し添えておきます。

簡単管理会計の最速・最強ツール9+1【こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 09:48| Comment(0) | 原価計算 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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