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2011年03月28日

簡単原価計算の販売管理費の割当方法(補足説明)

今日は、朴念仁です。


原価計算についての最新記事
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・「原価の構成要素と原価の分類」
・「小さな会社のための簡単原価計算方法」
・「原価計算は年度予算がなければできない」
・「原価計算のための予算作成方法(その1)」
・「原価計算のための予算作成方法(その2)」

などで、中小・零細企業向けに
・原価計算のための予算作成方法
・簡単で、合理的な原価計算の方法
・原価計算からどのように販売価格を決定するのか

についてお伝えしてきました。


しかし、「原価計算における販売管理費をどのように原価に反映させるのか」
分かりづらかったようなので、今回はその補足説明をさせていただきます。


販売管理部門1人・1時間あたり割当単価を求める場合は

@販売管理部門の年間実質総作業時間の算出
A販売管理費の集計(営業外損益を含める)
B販管費作業単価/人・時=年間販売管理費÷販管部門年間実質総作業時間
C販売管理費割当率を求める
 販売管理費割当率=販管部門年間実質総作業時間÷製造部門年間実質総作業時間
D販売管理部門1人・1時間あたり割当単価は
 割当単価/人・時=製造部門作業単価(加工単価)/人・時×販売管理費割当率


以上のようにして、最終的に
販売管理部門1人・1時間あたり割当単価を求めると言う説明をさせていただきました。

ここで、
CとDについて補足説明いたします。


ある製品の総原価として、販売管理費を割り当てる場合に一番合理的な考え方は
製造部門1人が1時間作業する時に
販売部門はどれだけの作業時間を負担したら良いのかを考えれば良いのです。



例えば
製造部門年間実質総作業時間は10000時間
同様に
販管部門年間実質総作業時間も10000時間ならば

製造部門1人が1時間の作業をするならば
販管部門も1時間の作業を原価に割り振る
ことになります。

これは両部門の作業時間がたまたま同じなので分かりやすいのですが、
通常こんなことはあり得ません。


それでは
例題1
製造部門年間実質総作業時間は10000時間
販管部門年間実質総作業時間は12000時間
ならばどうでしょう。

販管12000時間÷製造10000時間=1.2となりますから
製造部門1人が1時間の作業をするならば
販管部門は、その1.2倍の1.2時間を負担
すれば良いのです。

次に
例題2
製造部門年間実質総作業時間は10000時間
販管部門年間実質総作業時間は 8000時間
ならばどうでしょう。

販管8000時間÷製造10000時間=0.8となりますから
製造部門1人が1時間の作業をするならば
販管部門は、その0.8倍の0.8時間を負担
すれば良いことになります。


これが販売管理費割当率と言う意味
次の計算式となります。

販売管理費割当率=販管部門年間実質総作業時間÷製造部門年間実質総作業時間


さてここで
製造部門1人・1時間あたり作業単価(加工単価)が4000円
販売管理部門1人・1時間あたり作業単価が3000円
とします。

例題1の時
販管部門は、製造部門の1.2倍の作業時間を負担する
ことになりますから

販売管理部門1人・1時間あたり割当単価は
3000円×1.2=3600円となります。

例題2の時は
販管部門は、製造部門の0.8倍の作業時間を負担する
ことになりますから

販売管理部門1人・1時間あたり割当単価は
3000円×0.8=2400円となります。


これが販売管理部門1人・1時間あたり割当単価と言う意味
次の計算式となります。

販売管理部門割当単価/人・時
=製造部門作業単価(加工単価)/人・時×販売管理費割当率



中小企業の場合、より迅速に、より簡単に原価計算をする必要があります。
もし、社長さんが本格的原価計算を実行したいのならば、それもよろしいかと思います。

しかし、以前に申し上げましたが
どんな方法を使おうが、100%正確な原価計算は不可能です。
そして、本格的個別原価計算は、膨大なデータと、手間と、時間が必要になります。


また、
原価計算だけで販売価格や見積価格を決定する訳ではありません。
だから、
より迅速に、より簡単に概略の原価計算を実施すれば良いのではないでしょうか。


この原価計算方法は、知る限りでは朴念仁以外推奨していません。
と言うか、専門的な生産管理を研究している方には思いもよらぬ方法なんでしょうね。

しかし、経営はすべからく匙加減です。
概略の総原価が分かれば、いか様にも対応できるはずです。


朴念仁が数回に亘りお伝えした原価計算方法は、ほんとうに簡単です。
私のお客様も、同じ方法の原価計算で成果を上げています。
ぜひ、トライしてみてはいかがですか?

簡単管理会計の最速・最強ツール9+1【こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 08:43| Comment(0) | 原価計算 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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