セブン・イレブン本部で部長として
新規出店を担当していたSさんが、朴念仁を訪ねていらっしゃいました。
ご自身で栽培された、無農薬のおいしい胡瓜を持ってきてくれたのです。
いや、新鮮で甘くて本当においしかったですね。
今は退職されて、ご自身がセブン・イレブンのオーナー。
しかし、店は優秀な店長に任せきりのようです。
日本3割、フィリピン7割の悠々自適の暮らしをしていますから。
こんな生活ができるのも、彼の経営者としての才覚ではないでしょうか。
もっとも、セブン・イレブン本部で重要な仕事に携わっていたのですから
店舗経営については、お茶の子さいさいと言うところでしょうね。
ここカバナツアンには、ユニークな日本人がいますが
Sさんの他にも、なかなか面白い方がいます。
以前、拙ブログでも紹介したことがありますが
朴念仁が懇意にさせていただいている
ライブハウスを(趣味で?)経営されている、こちらも同じSさん。
彼も、日本で年商400億円の企業の現役オーナー社長です。
やはり、日本2割、フィリピン8割の悠々自適組です。
朴念仁も、経営者時代は日常の仕事はほとんどなかったのですが
それでも、1日一回は会社に顔を出さないと心配でした。
彼らを見ていると、
経営とは一体何だろうと思うことがあります。
余談が長くなりました。
セブン・イレブンのSさんからお伺いしたお話です。
オーナーの伊藤正俊会長が会議の時に
「徹底して競合店をリサーチしろ」と檄を飛ばしたと言うのです。
「朴念仁さん、その10分後に鈴木敏文社長が何と言ったと思いますか?」
とSさん。
何と鈴木社長は、「競合店対策は一切するな」
こう言ったとのことです。
こんなセブンの内輪話を拙ブログで取り上げて良いものかどうか
躊躇われるほど、ちょっとすごい会議ですよね。
ただ、セブンにはそんな社風があるのかもしれません。
さて、鈴木社長の趣旨はこうだったのです。
いくら競合店をリサーチしても、それは過去の話。
似たか寄ったか、ドングリの背比べに過ぎない。
ほんとうに大切なことは、
マーケットリサーチであり、顧客や顧客層のリサーチである。
なるほど、
このような発想に今のセブン・イレブン基本理念があると思うのです。
朴念仁も、かねがね鈴木敏文氏には関心がありました。
実はこのことは、2年ほど前に、雑誌プレジデントの中で述べていました。
「顧客のために良い商品を提供しなければならない」
この考え方が商売をジリ貧経営にしてしまう。
「顧客のために」と考えることは誤りである。
「顧客のために」と考えることは、過去の経験をもとに、
「顧客はこういうものを求めている」という思い込みに過ぎない。
先程のドングリの背比べとは
「顧客はこういうものを求めているという」勝手な思い込みにより
どの店にも似たか寄ったかの商品が並び、マンネリ化して行く。
それでは、どういう発想で競合店と差別化したら良いのか?
一つは
「顧客のために」ではなく「顧客の立場で考える」と言う発想の転換。
二つ目は
いつも同じ品ぞろえでは、お客様は飽きてしまう。
どんなにおいしいものでも、毎日出されえばやはり飽きてしまう。
そのためにはお客様を飽きさせない、不断の商品開発が必要となる。
顧客の立場で考え、飽きられないものを提供し続ける。
そのために、日々仮説と検証を繰り返す。
この二つのことを徹底することで、差別化が可能になるのでしょう。
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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。
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