top-link.jpg

2011年04月15日

会社の収益構造と危機対応度

今日は、朴念仁です。


前回「儲けるためには変動費と固定費の経営」で
管理会計は、企業の戦略を考える柱となるものであり
内部だけが知り得る、トップシークレットである。

だから儲ける経営のためには管理会計が必要となる。
と言うお話をさせていただきました。

しかし、管理会計は企業秘密であるゆえに
なかなかその言葉すら、認知されていませんでしたし
管理会計実践のための書籍は少なく、プログラムもないようです。


朴念仁も経営者時代
販売管理や仕入れ管理のプログラムは、特注の自社オリジナルを利用していました。
また、財務に関しては、税理士事務所の提供するプログラムを使っていました。

しかし、管理会計を導入しないと経営ができないので、
管理会計プログラムは、自分で作成するしかなかったのです。


だから今、コンサルの立場より、むしろ経営者としての経験から
簡単管理会計導入の最速・最強ツール【利益を増加させる経営】
を社長さんにお勧めしている訳です。


さて、今回は「会社の収益構造と危機対応度」についてのお話です。


二つの会社を、例題に取り上げて見たいと思います。

両社は共に売上高が1億円、経常利益が5百万(利益率5%)とします。

しかし、利益5百万を獲得するための収益構造は同じではありません。


変動損益計算書を使って説明したいと思います。

A社は変動比率が高くて、固定費が小さい。
koteihi-s.jpg


B社は変動比率が低くて、固定費が大きい。
koteihi-b.jpg



両社を比べると、その収益構造の違いは一目瞭然です。

A社の場合(変動比率が高くて、固定費が小さい)は、
売上が、1000万円増加すると、利益は250万円増加します。
売上が、1000万円減少すると、利益は250万円減少します。

また、B社に比べ損益分岐点が低く、経営安全率が高いと評価できます。



B社の場合(変動比率が低くて、固定費が大きい)は、
売上が、1000万円増加すると、利益は700万円増加します。
売上が、1000万円減少すると、利益は700万円減少します。

また、A社に比べ損益分岐点が高く、経営安全率が低いと評価できます。



この違いを損益分岐点グラフで確認して見ましょう。

A社の損益分岐点グラフ(変動比率が高くて、固定費が小さい)
bep-koteihi-s.jpg


B社の損益分岐点グラフ(変動比率が低くて、固定費が大きい)
bep-koteihi-b.jpg


グラフで確認して見ると、両社の収益構造がより明らかになりますね。


損益分岐点グラフでは、売上高線の傾きはは常に45度になります。

変動比率が小さければ、変動費線(総費用線)の傾きは小さくなり
変動比率が大きければ、変動費線(総費用線)の傾きは大きくなります。


そして、
売上高線と変動費線(総費用線)の角度の差が
収益性の差となって確認することができます。

角度の差が大きいほど、収益性が高いと言うことになります。


また、
売上高線と変動費線(総費用線)の角度の差が同じであるならば
固定費がより小さい方が
損益分岐点が低い、つまり経営安全率が高い構造をもった経営であると言えます。



さてここで、
今回のような大震災で被害を受け、
事業が完全に停止してしまった場合はどうなんでしょう。


固定費と言うのは、売上高の増減に関係なく発生する費用のことです。
つまり、
売上高が0円になってしまっても、固定費が発生してしまう訳ですね。


今回の大震災で、例えば工場の生産が復旧するまで3ヶ月間を要したとします。

A社の場合(変動比率が高くて、固定費が小さい)は
年間固定費が2000万円の3ヶ月分、
500万円が、売上が0円の状態(操業停止)にもかかわらず発生します。


一方
B社の場合(変動比率が低くて、固定費が大きい)は、
年間固定費が6500万円の3ヶ月分、
1625万円が、売上が0円の状態(操業停止)にもかかわらず発生します。

この間、B社は、A社の3倍以上の現金が流出してしまいます。


同じ売上高が1億円、経常利益が500万円の会社であっても
震災のようなリスクや、不景気で売上が下降続きのような場合
固定費の高い会社の方が、危機対応度が低いと言えます。



だから、デフレ経済下で企業の業績が停滞している時
大企業は固定費の削減を行おうとします。

さらに固定費のうち、人件費の占める割合が大きいため
安易に人件費を削減しようと考えます。

派遣労働の増加は、大企業が固定費の変動費化を進めた結果なのです。


固定費が低下すれば、
損益分岐点が下がり、経営安全率が向上し、危機対応度が高くなります。


企業存続のための手段として、管理会計上はあり得ることです。
社会的責任やモラルを考えなければ・・・。


派遣労働の是非は別として
「管理会計は、先ず変動損益計算書を紐解くことから始まる」
と言うことをご理解いただけましたでしょうか。

簡単管理会計の最速・最強ツール9+1【こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 09:01| Comment(0) | 管理会計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。