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2011年04月27日

損益分岐点・変動費・固定費から収益構造を見る

今日は、朴念仁です。


過去のブログで損益分岐点の話は何度もしてきました。

なぜならば、損益分岐点を求めるための変動損益計算書は
経営の入口であり、戦略を決定するツールであり
企業の収益構造を明らかにしてくれるもの
だからです。


もう一度簡単に整理して見ます。
(詳細は過去のブログをご覧なってください)


変動費とは
売上高や販売個数の増減に応じて、増減する費用のこと。
例えば、売上高が0円なら発生しない費用。

固定費とは
売上高や販売個数の増減に関係なく、一定に発生する費用のこと。

損益分岐点売上高とは
利益と損失(赤字)がちょうど分岐となる売上高のことです。
言いかえれば、利益が0円になる点が、損益分岐点ということです。


利益が0円になる点が、損益分岐点なら
経常利益が0円=損益分岐点売上高−変動費−固定費
損益分岐点売上高=変動費+固定費



さて、別の言い方をしますと
損益分岐点とは、限界利益と固定費が等しくなる売上高のこと。

限界利益=損益分岐点売上高−変動費
限界利益−固定費=0円の時が損益分岐点売上高となります。


限界利益が固定費より少なければ赤字=固定費が回収できなかった。
限界利益が固定費と同じならば利益0=固定費がちょうど回収できた。
限界利益が固定費より多ければ黒字=固定費が余分に回収できた。



つまり、経営とは
・固定費を回収し
・固定費が回収できたらそこからより多くの利益を獲得する

ための継続的な活動と言えます。


そして、固定費の回収が終われば、
そこから先は限界利益率分だけ利益が増えて行きます。

これは業種を問わず、全ての企業に共通の原則なのです。


それでは下記のグラフより変動費と固定費の違いにより
収益構造がどのように違うのか検証して見たいと思います。
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損益分岐点売上高(BEP)=固定費÷限界利益率ですから、
それぞれが固定費をちょうど回収するための損益分岐点売上高は


AのBEP=55÷65%≒84.6
BのBEP=40÷65%≒61.5
CのBEP=40÷50%=80
DのBEP=30÷50%=60

固定費を回収するのに
D⇒B⇒C⇒A
の順番で大きな売上が必要となります。



次に損益分岐点を超えてある利益を獲得するのに必要な売上高は
必要売上高=(固定費+必要利益)÷限界利益率ですから
それぞれの利益が20になる場合に必要な売上高は


Aの必要売上高=(55+20)÷65%=115.4
Bの必要売上高=(40+20)÷65%≒92.3
Cの必要売上高=(40+20)÷50%=120
Dの必要売上高=(30+20)÷50%=100

必要利益を獲得するのに
B⇒D⇒A⇒C
の順番で大きな売上が必要となります。



このように、同じ売上高の会社でも
変動比率と固定費が違えば収益構造は全く違ってきます。


変動比率が小さく=限界利益率が大きく
固定費が小さいほど、

損益分岐点売上高が小さく
利益を獲得するために必要な売上高が小さい
収益性の高い構造を持っていることになります。



ですから、変動比率を低下させ、固定費を削減することができれば
収益性が向上し、同じ売上でもより多くの利益を得ることができます。


管理会計の基本ですので、ぜひ押さえておいて欲しいと思います。


変動比率の低減、固定費の削減は、どのようにすれば実現できるのか?
については後日、改めてお話ししたいと思います。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 09:49| Comment(0) | 管理会計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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