top-link.jpg

2011年06月06日

減価償却費と資金繰りの関係

今日は、朴念仁です。


企業経営は黒字であることが当然望ましいのですが
黒字であっても資金繰りが窮屈な場合もあり
赤字であっても資金が回って行く場合もあります。

資金繰りに影響を与えるひとつが、減価償却費です。


それでは、減価償却費とは一体何でしょうか?

たとえば、社長さんが社有車として、600万円のベンツを購入しました。

減価償却費とは
600万円のベンツを購入した時に一度に費用にするのではなく
毎年少しずつ配分して、損益計算書に費用計上
するという考え方です。

また、ベンツ購入時は、
貸借対照表の資産(車両・運搬具と言う科目があります)に600万円計上されます。
しかし、ベンツの価値は毎年減少して行きまので、
ずっと600万円のまま、資産計上しておくことはできません。
そこで、損益計算書に毎年費用配分された分だけ、資産価値を減少させます。

このように減価償却費は
@資産を合理的に公平に費用配分する
A資産価値を合理的に公平に評価する

役割を果たしています。

つまり、減価償却費は初期の資産購入に使ったお金を
その後毎年後付けで費用に計上しているだけ
、と言うことになります。


お金は買った時に支払済みで
減価償却費と言う現金がその後毎年出て行く訳ではないのです。


減価償却費以外の費用と言うのは、必ず請求書や領収書があります。
社長さんが接待ゴルフに行った時も、必ず領収書を経理に回します。

しかし、減価償却費は請求書や領収書ありません。
請求書や領収書がないと言うことは、費用なのに現金が支出されないと言うことです。


利益は、売上から総費用を引いたもの、
つまり利益=売上−総費用ですが、総費用の中には減価償却費が含まれています。


結局、毎年「利益+減価償却費」分だけお金が手元に残ることになります。
難しい言い方をすれば
「減価償却費は過去の投資額を毎年少しずつ回収している」ことになります。


このことをもう少し分かりやくす説明して見ましょう。
先程のベンツの場合
genkasyoukyaku.jpg
購入時に600万円の現金が支出されました。
したがって、手元現金が600万円減ってしまいました。

その後6年間で、毎年100万円ずつ減価償却費を計上します。
ところが、この100万円は費用計上されても、お金が出て行きません。
毎年100万円ずつ資金が回収されたことになります。

だから、資金回収=利益+減価償却費なのです。


さて、減価償却資産は、それぞれの資産ごとに償却年数が定められています。

これを耐用年数と言いますが、
ベンツのような普通自動車は6年で償却するように決められています。
(償却方法には、定額法と定率法がありますが今回は説明を省略します)


ここで、決算が売上高1000万円・利益▲100万円となりました。
その他の条件はすべて無視しますが、減価償却費の合計が200万円ならば

この会社は
資金回収
=利益+減価償却費

=−100万円+200万円
=100万円
となり、赤字にもかかわらず現金が100万円増えたことになります。

これが、赤字でも資金が回って行く場合のパターンのひとつです。


減価償却費は、このように会社の資金繰りに影響を与えますので
購入しようとする資産が何年で資金回収されるのかを考えて
設備投資などを計画し、資金繰り計画を立てるのが良いでしょう。



なお、土地は資産であっても減価償却費は発生しません。
資金回収ができない土地は、よほど現金に余裕がないと資金繰りを圧迫しますので
慎重な資金計画を立てないと、経営を窮地に陥れる可能性が高い投資となります。

また、減価償却費は製造原価の中にも、販売管理費の中にも含まれています。
時々決算書を拝見すると、製造原価に減価償却費が記載されていないものがあります。

一括で販売管理費の中の減価償却費を利用しているのですね。
最終的な利益は変わりませんが、原価計算に影響します。

もしそのようであるならば、税理士さんに言って至急変更してもらってください。

簡単管理会計の最速・最強ツール9+1こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 08:34| Comment(0) | 資金繰り・銀行融資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。