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2011年06月15日

コアコンピタンスを活かして異業種に参入

今日は、朴念仁です。


前回の「選択と集中でシェア60%超」は
@ドメイン(市場や顧客層)=事業領域を絞り込み
Aコアコンピタンス(核となる他社に圧倒的な強み)による技術やサービスで
BKFS(成功要因)=儲けの理由を見出し
Cここに限られた資源(資金や人材など)を集中してつぎ込む
これが選択と集中による中小企業=弱者の差別化経営戦略である

と言う内容でした。


今回は、「コアコンピタンスとは何か」について考えてみたいと思います。

経営理念ミッションとビジョンに基づき、
経営行動においてライバル企業と戦い、勝利し、自社を成長させるためには
どうしたら良いのかを考えるのが経営戦略です。


小さな会社の場合、
自社の全く経験やノウハウのない領域ドメインに含むことは、
限られた経営資源を無駄に消費することになりかねないので避けるべきです。

したがって、経営戦略は自社の得意とする事業領域=ドメインを
明確にすることから始めます。



つまり、自社の得意とする領域、他社に優位な領域で
@どのような顧客層の
Aどのようなニーズに向けて
Bどのようなコアコンピタンスに基づく製品や技術やサービスを展開するために
Cどのように限られた経営資源を集中するのか

が中小企業の差別化経営戦略と言うことになります。


さらに、他社に圧倒的な強み「コアコンピタンス」は
・自社の経営戦力の要となり
・自社で守り抜かなければならない(真似されない)ものであり
製品や技術やサービスを支える核となるものであり
既存の製品や技術やサービスそのものではない
と言うことが
コアコンピタンスを考える上でのキーポイントになります。


ここで、事業領域=ドメインを大雑把に考える場合
@既存商品を既存市場で販売する
A既存商品を新規市場で販売する
B新商品を既存市場で販売する
C新商品を新規市場で販売する

のような捉え方ができます。

この4つの中でCの「新商品を新規市場で販売する」の選択は
自社の全く経験やノウハウのない領域であり
中小企業がここを事業領域=ドメインに含めることは大変危険なことです。



しかし、「新商品を新規市場で販売する」を
自社のコアコンピタンスに基づく新商品を新規市場で販売する
と置き換えてみたらどうでしょうか。

他社に圧倒的な強みのコアコンピタンスは
新規市場=新規事業領域でも、コアコンピタンスとなり得るかもしれないのです。



前回の「選択と集中でシェア60%超」の中で紹介したスズモ器工も
米を材料にした和菓子を加工する機械のコアコンピタンスを
同様に米を材料にしたすしに活かして、すしロボットを開発し
「自社のコアコンピタンスに基づく新商品を新規市場で販売する」
ことに成功した訳です。

スズモ流に言いかえれば
米を材料とする和菓子加工のコアコンピタンスに基づき
新商品であるすしロボットを
新規市場である回転ずし、コンビニ、スーパーに販売する。

と言うことになります。


他にも自社のコアコンピタンスに基づき、
新規市場を開拓しようとしている会社があります。

東京三鷹市に本社を置く武蔵エンジニアリング。

この企業は
エレクトロニクス業界で電子部品をプリント基板に付ける
接着剤の定量塗布装置である、ディスペンサを製造し販売している会社です。

このディスペンサは
@定量塗布を制御するコントローラ
Aそれに付随して用途や材料に応じたノズルなどのアクセサリ類
B塗布の自動化の目的ためのロボットディスペンサで自動塗布
C液状の材料で発生しやすい液だれの防止
などのコアコンピタンスに基づき開発され販売されています。


2010年、この液状素材をを塗布するコアコンピタンスに基づき
菓子製造メーカーを新規市場として、ある新商品を開発し販売を開始しました。


この新しい塗布装置は
例えばデコレーションケーキの表面にチョコレートで
「HAPPY BIRTHDAY」
「MERRY CHRISTMAS」
などの文字を書いたり、パソコンでデザインすれば絵も描ける塗布装置なのです。


液状であれば接着剤であろうが、チョコレートソースであろうが
どんな面にも塗布できるコアコンピタンスに基づき異業種へ参入したのです。


今後の需要拡大は今のところ定かではありませんが
すでに数台の機械が洋菓子店に納入されています。


コアコンピタンスは、既存の製品や技術やサービスそのものではありません。
コアコンピタンスは、製品や技術やサービスを支える核となるものです。


この視点から自社の戦略を見直してみると
中小企業にとってもっとも危険な事業領域=ドメインである
「新商品を新規市場で販売する」可能性が見えてくるかもしれません。

既存市場である今までの事業領域=ドメインに限界を感じているなら
自社のコアコンピタンスの発展性があるのかどうか
検討して見る価値があると思うのですが。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 08:59| Comment(0) | 差別化経営戦略(儲けの理由) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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