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2011年07月07日

予算作成の三つの目的

今日は、朴念仁です。


存続し、利益を上げ、自己資本を増加する成長経営・健全経営のためには
どんな会社であっても、規模の大小を問わず実行しなければならないのが予算です。


なぜ今更予算についてなのかと言えば
今までの予算の考え方、作成方法が根本的に間違えている」からなのです。

予算作成機能を備えている会計ソフトもありますが
ほとんど使い物にならない代物なのです。


先ず予算作成の目的は次の3つがあります。

@企業の儲け(必要利益)を獲得する
A経営戦略・経営計画を策定する
B原価計算を実行する



それぞれについて説明したいと思います。


予算作成目的1:企業の儲け(必要利益)を獲得するとは

自己資本が増加しない経営は健全経営とは言えません。
この考え方が経営の第一歩なのです。

自己資本を増加させるためには、
【獲得利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費】
【獲得利益+減価償却費>借入金元金返済額+納税額】

となっていなければなりません。

この獲得利益こそが企業のほんとうの必要利益=儲けなのです。
借入金元金返済額と納税額は得られた利益の中から支払われます。

したがって、決算書の経常利益あるいは税引前当期利益が例え黒字であっても
その中から借入金元金返済額と納税額を賄うことができなければ
自己資本が減少することになります。


自己資本が減少すれば運転資金が不足し、銀行から借入しなければなりません。
もし、毎期自己資本が減少すれば、債務超過に転落する場合もあります。


つまり、必要利益を満たしていない予算は予算ではないのです。

この時、
借入金元金返済額は、銀行から返済予定表が送られてくるので
当期1年分の元金返済額(利息は含みません)を合計します。

当期の減価償却費につては税理士さんが把握しています。
(試算表を見れば、毎月減価償却費が計上されているはずです)

納税額の計算が一番厄介です。
利益が変化すれば、納税額も変化しますから。

しかし、納税額は税法に定められた算出方法があるので
それを、エクセルなどに組み込んでしまえば簡単に計算できます。


このようにして必要利益が求められたら、
どのような損益計算書になっていなければならないのか
つまり、どのような収益構造で必要利益を獲得するのか

がほんとうの予算作成なのです。


予算作成目的2:経営戦略・経営計画を策定するとは

年度予算は自社のあるべき姿を数値化したものです。
数値化された予算を実現するために
経営戦略を立案し、具体的な経営計画に落とし込んで行きます。


予算化された販売数量や売上高を達成し、必要利益を獲得するために
経営戦略を立案し、戦略実現の具体的なものとして経営計画が策定されます。

さらに、経営計画は具体的な行動計画に展開されます。
行動計画は、誰が、何を、いつまでにやるのかが明確になっている必要があります。



経営戦略から行動計画は、予算で数値化された収益構造を達成し
最終的に自己資本を増加させる必要利益を獲得するために立案・策定されるのです。

数値化された予算がなければ、
自社のあるべき姿が分からないので、戦略の立案の曖昧になってしまいます。

当然のことですが、経営の目的は自己資本の充実です。
長期に亘り自己資本が増加できるために戦略を立案し、そのために予算を作成します。


予算作成目的3:原価計算を実行するとは

製造業や現場工事・設備業などは
販売価格や受注額を決定するために原価計算を実行します。

ここで、当期の予算が作成されていますが
前期の利益や収益構造と異なったものになっているはずです。


製品価格の改定があるかも知れません。
原材料が値上がりを予定しているかも知れません。
これらの場合は変動比率が変化します。


経費を削減する予算を作成しているかも知れません。
人員の増減があれば、人件費が増減します。
設備投資を計画していれば、減価償却費が増加します。
新たな借入を予定していれば金利が増えるでしょう。
これらの場合は固定費が増減します。


販売数や受注数が増加する予算を作成しているかも知れません。
客単価が増加する予算かも知れません。
この場合は売上高が増加します。


原価計算は製造・現場の加工単価と加工時間から加工高を求めます。
販売管理費割当額も計上します。
これに材料費や外注費を加えた総原価
予算で算出された必要利益(率)を加えて価格が決定されます。

この時に、変動費や固定費、目標利益率が前期と違っているのですから
加工単価や販売管理費割当額、予定利益も違う訳で
当然総原価は前期と違ったものになります。


総原価が違えば、価格設定が変わるかも知れません。
もし総原価が前期より小さく、価格が変わらなければ利益(率)が増加します。


このように当期予算は前期と違うのですから
原価計算は当期の予算を根拠に実行されなければならないのです。



以上、予算作成の目的についてお伝えしてきましたが
予算は達成しなければ意味がありません

予算を達成するために必ず実行しなければならないことがあります。
また、次回以降でお伝えしたいと思いますが
簡単なことでありながら、現実にはしっかりと実行されていないルーティーンです。

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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 08:41| Comment(0) | 中小企業経営全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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