社長になるため、あるいは経営には
特別な資質や才能が必要なのでしょうか?
コンサルを経験すると、そんな素朴な疑問を感じます。
全国で、個人事業を含めた中小企業数は約420万社です。
ちなみに、中小企業数は全体の99.7%にも及びます。
つまり、大企業数はわずかに0.3%に過ぎません。
また、従業者数は、中小企業が約2800万人、大企業が約1200万人。
10人に一人は社長ということになります。
そう考えると、社長というのは、さして特別な存在と言えないように思えます。
つまり、「特定の資質がある」とか、「特別な才能がある」とか、ではなさそうです。
誰でも起業するチャンスがあり、誰でも社長になるチャンスがあるのです。
中小企業動向調査などを見れば、赤字の中小企業は80%くらいです。
ただし、この結果は、調査による回答の結果に過ぎず
有効回答数も70%くらいですから、
現実は、赤字企業数はもっと多いのでないでしょうか?
「90%くらいは赤字企業かな?」と思えてきます。
つまり、420万社のうち黒字企業は40万社そこそこではないでしょうか。
特定の資質や、当別な才能がなくても社長になれる!
だけど、黒字企業として成長するためには、何か特別なことが必要なのでしょうか?
さてそこで、赤字企業の社長と、黒字企業あるいは成長企業の社長の違いは?
これもコンサルの経験から、やはり、資質や才能の違いではないと実感します。
赤字企業の社長には、次のような、
1)意志決定能力に欠ける
2)躊躇する、つまり行動力がない
3)過去(の成功体験)に固執する
4)変化・革新を嫌う
などの、典型的な特徴がありそうです。
1)と2)、3)と4)は表裏一体の関係です。
なぜそうなってしまうのか?
三つのことに気が付きました。
一つは、経営戦略が明確になってない
二つは、数字が苦手で管理会計を導入していない
三つは、情報収集が苦手か、情報の海に溺れてしまう
まことに、独断に過ぎる結論と思われるかもしれません。
しかしながら、
「資質や才能で経営の優劣が決まるのではない!」
と強く思うのです。
今、赤字経営に悩み、資金繰りに苦しんでいるのであれば、
1)から4)、そして三つのことについて、あなたはどうお思いですか?
一笑に付す前に、自問自答していただければ嬉しく思います。
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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。
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