資金繰りは、中小企業の社長さんにとって、最も大切な仕事のひとつです。
だから、資金繰りに追われ、資金繰りに苦しむのは
「社長さん自身の責任」であると言わざるを得ません。
そして、資金繰りに苦しむ原因は、何と言おうが利益不足です。
これ以外、他に原因がないことは明々白々です。
しかも、赤字ばかりでなく、
例え黒字であっても、利益不足になる可能性が高いのです。
さて、資金が不足している場合、
その対策として、一般的には運転資金を調達することになります。
運転資金を調達しなければならない時は、次のような場合です。
1)売上が増加している時や、売上の季節変動が大きい時
2)納税・賞与支給の時
1)の時に調達する運転資金を、増加運転資金と言います。
例えば、売上が増加すれば、
債権(売掛金・受取手形)、債務(買掛金・支払手形)ともに増加しますが、
債務の支払と債権回収の時間差により、一時的な資金が必要になる場合に
増加運転資金を調達します。
資金調達の額は
増加運転資金調達額=債権の増加額+在庫の増加額−債務の増加額
と言うことになるでしょう。
2)の時に調達する運転資金を、季節資金と言います。
税の支払いのために調達する資金を決算資金、
賞与の支払いのために調達する資金を賞与資金、
と言う場合もあります。
増加運転資金は、ほぼ問題なく融資を受けられます。
季節資金も、わりと容易に調達可能な資金です。
その他に運転資金が必要な場合ですが
3)売上増加を伴わない債務(買掛金・支払手形)支払のために必要な運転資金
4)赤字の穴埋めに必要な運転資金などですが、
これらはもはや正常な運転資金の調達とは言えません。
さて、ここで1)の増加運転資金はともかくとして
2)の季節資金
3)の債務支払資金
4)の赤字穴埋め資金
を調達しなければ資金が回って行かない、
つまり経営が立ち行かないのは、完全に利益不足が原因です。
しかも、例え黒字であっても利益不足になっているのです。
そして、利益不足により資金繰りが苦しくなる原因は、借入金返済と納税なのです。
【必要利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費】にならない限り、
利益不足による運転資金の調達が必要になってしまいます。
つまり、資金繰りに苦しむ原因は、必要利益を獲得できないからなのです。
この、資金繰り悪化の根本原因を断たない限り
資金繰りは悪化し続け、内部留保が減少し、やがて債務超過に陥ってしまうでしょう。
そして、必要利益を獲得できない最大の原因は
必要利益を獲得できる予算が、作成されていないことに尽きると思います。
資金繰りに苦しむ経営から脱却するために
必要利益がシミュレーションできる予算作成ツール【ここをクリック】のご利用をお勧めいたします。
さて、最後に付け加えておきますが、
上記の必要利益を小さくする方法があります。
【必要利益>借入金元金返済額+納税額−減価償却費】なのですから
借入金元金返済額を小さくすれば、自ずと必要利益が小さくなります。
どうしたら、返済額を小さくできるのかについては、
また別の機会に、お話ししたいと思います。
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で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。
また遊びに来ます!!
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