top-link.jpg

2012年05月11日

減価償却のことが良く分かります

今日は、朴念仁です。


以前は、減価償却資産償却可能限度額は、
取得価格の95%まで認められていました。

1000万円で固定資産を取得すると、
その95%の950万円まで減価償却が可能でした。
つまり、950万円まで減価償却費という名で経費化できました。


また、残存価格は、取得価格の10%と決められていました。

例えば、耐用年数20年の木造建物の場合、
1000万円の10%の100万が、残存価格です。

定額法で、毎年45万円の償却をして、
残存価格を残し、20年間で900万円になりますが、
さらに、21年目に45万円、22年目5万円を償却し
950万円の償却限度額に達します。



なお、減価償却には、定額法と定率法がありますが、
1998年の改正で、建物は定額法だけが認められることになりました。

定額法と定率法については、この後、詳しく説明します。


さて、2007年4月1日より残存価格が廃止され、
備忘価格の1円となるまで減価償却が可能となりました。


備忘価格とは、
0円にしてしまうと、資産が帳簿から無くなってしまうため
1円を簿価にして、忘れないようにするためです。


先程の1000万円の木造建物の場合
備忘価格が1円ですから、999万9999円まで償却可能となりました。

毎年50万円を19年間減価償却し
20年目の償却が、49万9999円になります。
その後、除却するまで、固定資産台帳に簿価1円と記されいます。

以前に比べて、毎年の償却額が5万円、約11%と増えたことになります。


また、この時の改正で、定率法の償却率が改正されました。

以前は、耐用年数10年の場合の償却率は、0.206。
つまり、毎年、未償却残高の20.6%の償却ができました。

1年目は、1000万円×0.206=206万円
2年目は、(1000万円−206万円)×0.206=1,635,640円
と、毎年償却できる額が小さくなっていきます

ちなみに、定額法の耐用年数10年の場合の償却率は0.1
毎年、取得価格の10%の償却が可能です。

1年目は、1000万円×0.1=100万円
2年目も、1000万円×0.1=100万円
つまり、取得価格÷耐用年数が定額法です。


さて、定率法に話を戻します。

2012年4月1日以降取得の資産から、
償却率が、耐用年数10年の場合で、
0.25から0.2へと引き下げられてしまい

当初の償却限度額が、小さくなってしまいました。


ところで、定率法での計算は償却率の他に、
改定償却率と保証率・償却保証額があります。

耐用年数10年、取得価額1000万円の場合
償却率・・・・・・0.200
改定償却率・・・・0.250
保証率・・・・・・0.06552

となています。

取得価格×保証率=償却保証額ですから
1000万円×0.06552=655,200円
が償却保証額になります。


では、なぜこんな面倒なことになるのでしょうか?
次の減価償却額の計算プログラムの計算結果を参考に説明します。
syoukyaku-keisan.jpg

この減価償却計算プログラム【ここをクリック】を利用すれば、簡単に減価償却費が計算できます。

実は、備忘価格1円になるまで、
未償却残高(期末簿価)×償却率(0.200)を続けると
永遠に1円にならず、10年で減価償却しきれないのです。

ちなみに、10年間の償却限度額の合計は、
8,689,280円となってしまうので、調整が必要なのです。


この場合、調整前では、
7年目の償却額は、6年目期末簿価×償却率
2,621,440円×0.2=524,288円となり、
償却保証額(取得価格×保証率)の655,200円を下回ります。

この時、7年目から以降の償却限度額は
改定取得価格(6年目期末簿価)×改定償却率により
2,621,440円×0.25=655,360円となります。


最後の10年目の償却限度額は
655,360円−1円(備忘価格)=655,359円となり
10年で、999万9999円が償却されます。


すこし、難しい内容になりました。

資産を借入金で取得する場合に
毎年の減価償却費と、毎年の借入金返済額によっては
キャッシュフローが悪化し、資金繰りが苦しくなってしまいます。


つまり、借入金の返済期間が、極端に減価償却年数より短くなってしまうと
キャッシュフローが悪化し、資金繰りがきつくなってしまいます。


できれば
減価償却計算プログラムと、借入返済予定プログラム【ここをクリック】を利用して
健全経営のためのシミュレーションをした方が良いでしょう。


簡単管理会計の最速・最強ツール9+1こちらから
で社長さんの会社の儲けの理由を明らかにしましょう。


posted by 朴念仁 at 18:38| Comment(0) | 管理会計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。